工場ワーク

工場ワーク その1「工場ワーク メリット・デメリット5選」 

初めまして!私の名前は「ぴぷ助」と言います。

飲料メーカーの工場に勤務して約20年になる、根っからの「工場マン」です。

そんな私が「工場ワーク」について記事にしてみました。

「工場ワークって、どんな仕事なのかな?」と思った方も、そうでない方もよかったら読んでみてくださいね。

工場で働く とは?

「工場で働く」と言っても様々な業務があります。

たとえば倉庫で製品や資材などを運搬したりピッキング作業をしたり、原材料を他工程へと運んだりしたりする作業もあります。

製造ラインならばラインの流れ作業(工場ワークのイメージはこれかも)に携わったり、ラインの管理、ラインオペレーション(運用・操作)をしたりといったところです。

他にはデスクワークで生産管理や統括、人事、事務や労働衛生の管理業務に携わるなど様々な業務があります。

わたしは主に製造ライン、ライン管理に従事してきました。

「現場」業務に関わってきたので、この記事も現場視点が多くなりますが、その点はご了承ください。

ずばり給与・年収は?

まずは皆さんが気になる【給与・年収】から。よくYouTubeなどで、明細書を公開されている方がいますが、残念ながら明細書を見せての動画公開は致しません(笑)。

収入については、こんな感じですね。

  • 月収(手取り) 約25~35万円
  • 年収(総支給) 約550~650万円
  • ボーナスは 夏期・冬期の2回支給あり

といったあたりです。

バラつきがあるのは、現場によって勤務時間、残業時間の差があり、夜勤もあるためで、私の現場も週ごとに夜勤がありました。

勤務時間は どんな感じなのか?

私の所属ラインについての勤務時間です。

勤務時間は 12時間拘束(残業が3時間入る)で、基本は日勤(昼勤務)ですが夜勤週もあります。

夜勤は1週間ごとに交代勤務で拘束時間は以下のようになっています。

【日勤 7:30~19:30勤務】

【夜勤 19:30~7:30勤務】

ラインの製造日が月曜日~土曜日で、日曜日は毎週休日(ライン停止日)です。

ただしラインが遅れたり、トラブルが起きたりした週はしわ寄せが週末に影響するので、夜勤で土曜日晩出勤~日曜日朝まで働いて、やっと明け(休日)に。

しかし次週は「月曜日朝から日勤で出勤」という過酷な勤務もありました。

「いつ休むねん・・・」と疲労が取れないまま次週へ突入する地獄のような勤務体系でした(これ今だったら間違いなく36協定アウトだな~)。

かなり前の「若かりし頃」の話ですので、その辺はご理解ください。

そして「夜勤」は若い頃はさほど苦にはなりませんが、年齢を重ねてゆくと段々体調面でキツくなってきますし、先輩もよく「週末でも疲労感がすごい」と言っていました。

私も45歳頃から夜勤は「かなり」キツいですね。

工場のお仕事 5つのメリット

次に工場のお仕事でのメリット5点(長年の勤務で感じたもの)を挙げます。

  1. 未経験でもこなせる
  2. 自分のペースでやれる
  3. 人付き合いが少なくてOK
  4. 交代制なので所定時間で退勤できる
  5. 資格が取りやすい(奨励される)

上記の5点を解説していきます。

従業員の大半が、工場ワーク未経験(中途採用を含む)です。

私も全くの未経験から始まりましたし始めは不安に思うかもしれません。

しかし丁寧に研修で仕事を教えてもらえることや、他の多くの方も未経験で入社しているので心配無用です。

OJT「ON THE JOB TRAINING」と言って先輩社員がマンツーマン指導でゼロからわかりやすく教えてくれる制度になっているからです。

ベルト作業などでは、主に1人で現場を受け持ちます。

ラインの速度によっては追い立てられる時もありますが、基本は1人作業であり、多くても2~3人のチーム作業になるので、大人数で取り組む作業は少ないです。

慣れてくれば1人で任されるので、マイペースで仕事をできるのはメリットと言えるでしょう。

例えば営業職などは、社内外で多くの人と出会い、取引先の相手や顧客との付き合いも必要になります。

その際は人付き合いの疲れや、ストレスを感じるケースも多いことでしょう。

これに対して工場ワークでは、主に自部署のみの人付き合いに限定されます。

事務所のスタッフや他部署とのやり取りもありますが、基本は自部署内だけでの人付き合いが多いです。

さらに夜勤の際は場内の勤務者が少ないので、その日は顔を合わすのが自部署2、3人だけなんてこともあります。

基本的に工場ワークは、他の職種よりは人付き合いが少ないと言えるでしょう。

ですので、対人ストレスを感じる方に工場ワークは向いていると言えます。

交代制の現場ならば、時間が来たら退勤します。

現場の生産が遅れていようと、トラブルが起きていようと交代者が出勤してきたら業務の引継ぎをした後は退勤できます(まれに大きなトラブルが起こった際は、落ち着くまで帰宅できないこともあるかも)。

なので基本的に交代制の職場は「今日は帰れないかも・・・遅くなるかも」は皆無です。

ですので時間が来たら交代者に業務を引き継ぎ、スパッと帰宅可能です!

配属される部署によって異なりますが、私の場合は資格奨励制度があり、保全技能士(機械保全技能士のことで電気保全技能士は任意)を全員習得していました。

この保全技能士は費用が全額会社負担で習得できました。

他の資格も本人がチャレンジすれば、費用の半分は会社が負担するルール(資格によっては一部負担)になっていたのです。

私は他にも「危険物取扱者資格」を取得しました。

職場によっては、資格奨励制度があることも多いですし、何かと資格手当てが給与に上乗せされたりとお得な点はあります。

「せっかく時間があるのだからいろいろとやってみたい」方は、ぜひチャレンジしてください!

工場のお仕事 5つのデメリット

次に工場のお仕事でのデメリット5点を挙げてゆきます。

  1. 夜勤で体調を崩す
  2. ミス、トラブルに厳しい
  3. 仕事に飽きる
  4. 全員同じ作業を求められる
  5. 現場によって環境が過酷

ではデメリット5点も解説してゆきます。

夜勤のある部署限定ですが、夜勤は本当に体調を崩します。

私の場合は、1週間ごとに昼・夜・昼・夜の繰り返し勤務でしたが、長年やっても体が慣れずにリズムが狂い、いつもおなかの調子が良くなかったです。

昼勤務(日勤)でも夜勤でも、月曜日から始まって水曜日頃までがキツく、木曜日からリズムが出来た頃に週末が来てまた昼夜逆転する・・・といった流れでした。

症状としては、お腹を壊す、常にだるい、眠れないなどが挙げられます。

特に睡眠の取り方は人によってさまざまなパターンがあって、私の場合は4~5時間がベストでした。

睡眠には特に気を使って自己管理しないと、慢性的な寝不足になってしまうことになりますね。

たまに夜勤週で「明け」を挟んだ時、寝ずにそのまま出勤して「倒れそうに」なったことがあります。

その時は場内の建物の柱が「人」に見えたり、幻覚が見えてきて「ホンマにヤバい」状態でしたので、本当に睡眠は大切です。

睡眠については、また別の体験記事も書いてみたいと思っています。

人間ですからミスをする、トラブルが起きるのは「よくあること」です。

現場によってですが、ミス・トラブルの起こった後で、再発防止策を考えて今後の歯止め対策をする必要があります。

作業に従事している全員で対策を考慮するのはまだいいのですが、「個人のミス」の場合が厄介です。

ミスを起こしてしまった後で「なぜなぜ分析」と言って、過去の行動を振り返って分析し、一人で論理的に再発の防止対策を考えることを強制されます。

ここでは作業方法の改善や従来の作業見直しなど、通常の業務以外にとても仕事が増えてしまいます。

なるべく早めに対策を考えて、全員で共有しなくてはならないので、上司からのプレッシャーやダメ出し、周囲からの冷ややかな視線など精神的に参るのです。

私もこころを病んでしまった過去がありますし、他にもそんな人を何人か見てきました。

誰でもミスをするものですが、同じミスを繰り返さない仕組みを作ること・なぜ失敗したのかをメンバー間で共有することが特に重要です。

ただしミスをした当事者は本当に精神的にキツく、以後重い十字架を背負って過ごしてゆく羽目になるのです。

作業に種類があるとはいえ、仕事は同じ作業の繰り返しが多いです。

毎日同じことをするので「飽きる」時は必ずやってきます。

その時、どんな気持ちで仕事に向きあうかが重要です。

「同じことの繰り返しは辛いなあ」か「もっと工夫してできないかな」と考えるかはあなた次第です。

常に前向きな気持ちで業務に向き合うかで、メンタル面の差が生まれてきます。

常に改善する意識を持ちたいですね。

どの作業にも「作業標準書」というマニュアルがあります。

なぜかというと「誰がやっても同じ作業をする」「バラツキを無くす」ことが求められるためです。

作業が統一されずに皆が好き勝手やっていては、製品の品質にも反映されますし、トラブルも多発するためです。

ミスやトラブルを無くすための方法なので「俺はこうしたい」はできません。

皆でルールを共有して、ルールを守って仕事に取組みましょう。

工場は現場によって騒音、気温、屋内、屋外など環境が過酷なところがあります。

たまに求人で「清潔 空調完備 静か」な工場もありますが、本当にまれです(笑)。

工場業務は、よく3K「きつい汚い危険」と言われますが、ほぼ該当するのではないでしょうか。

私の勤務した工場では、騒音が大きく、夏は暑く、冬は寒い部署でした。

特に夏場がひどく、気温40℃湿度80%の強烈な部署でした。

現在は入念に熱中症対策が取られ、給水場所や扇風機が設置されるようになりました。

前のままで何も対策が取られないならと思うと・・・考えたらゾッとします。

ただし、日々過酷な仕事なので、健康診断やこころのケアはこまめに実施されている点は安心です。

「工場とは過酷な現場である」ことは知っておいてくださいね。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

何かひとつでも参考になったならば幸いです。

次回も工場ワーカーについて書いてゆきたいと思っていますのでよろしくお願いします!