今回は工場ワークの中でも人間関係や悩み事、昇進・資格やノルマについて書いてみます。
工場内では特定かつ一部の部署での人間関係が形成されがちですがどうでしょうか。
それでは始めていきましょう。
工場ワーク 人間関係

工場ワークの人間関係は「特定の部署内で片寄り
やすい」ことが多いです。
なぜなら日々の業務が、自分の所属する部署内だ
けで終わることが多く、顔を合わせる人は限られ
た人になります。
この中でのやり取りですが、今までの経験上
「仲の良い人 悪い人」がはっきり分かれてく
る傾向です。
例えば全員で5人の部署があるとして、勤務体制
が同じ時間・同じ部署ならばお互いのコミュ
ニケーションも良好で、全員の仲も良くなるイメ
ージですよね。
しかし筆者の経験上、この場合の仲は意外と良く
ないことが多いのです。
5人いれば3人位は仲が良く、1人か2人コミュ
ニケーションのうまくいかない人がいます。
それは仕事に対して、常に文句を言ったり仕事の
スピードが遅かったり段取りがうまくいか
なかったりといったマイナス面を持っているため
です。
全員でフォローしあえばよいのですが、いつも
フォローしてばかりではミゾが出来ていき、
そうするとコミュニケーションが疎かになるの
です。
最終的に「あいつは放っておこう」「あいつは
また失敗すればいい」と同じ部署内でも避け
る・孤立するケースが生まれます。
伝える側としては、「何度も伝えることに嫌気が
さす」こと「何度フォローしても本人が変
わってくれない」ことが原因になりがちです。
これに対して伝えられる側としては「頑張って
指示をもらってもうまくできない」ことや
「なんどもくどくどと言われるのが嫌」でうまく
いかないことになります。
全体を管理する側からみると「コミュニケー
ションをもっと密に取って業務を」と指示がで
ますが、良化することが困難な場合が多いです。
少人数ならば良いチームワークが出来そうに思え
るのですが、意外とうまくゆかずに孤立す
る人が生まれます。
以上が「仲の良い人 悪い人」分かれる傾向が
あるの解説でした。
工場ワーク 悩み事 5つ

現役工場ワークに多い悩み事について5つ書いてみます。
筆者の周囲でも特に多かった5つを挙げてみました。
- 拘束時間が長い
- 疲労が抜けにくい
- 心を病んでいる人が増える
- ミスをするとトラウマになる
- 目標目的がなくなる
①の拘束時間が長い
「とにかく拘束時間が長く参ってしまう」
理由は、決められた時間まで会社に居なくてはならず、早く製造が終了しても帰宅できない
ことなどが悩みです。
例として工場のシフト制です。
工場のシフトは交代勤務になることが多く、早出・中出・遅出や昼夜の2交替勤務があり、
私の現場でも12時間勤務の2交替制でした。
まれにもう片方のチームが出勤しない予定の時に、トラブル発生などで製造ラインが遅れて
16時間勤務の時もあったこともあり、とてもきつかったです。
決められた時間までは何らかの作業をして過ごすことが求められたり、大きな設備トラブル
が発生した際などは交替チームが出勤してきても帰宅できないなどのケースがありました。
なので「拘束時間が長い」のが悩みです。
②疲労が抜けにくい
勤務シフトがバラバラなこと、夜勤がある点からとにかく「疲労が抜けにくい」です。
長年勤続しても仕事には慣れても夜勤は慣れず、やはり体調を崩します。
夜・深夜は本来人間が休む時間であり、この時間に起きて働いているのですから。
また、夜勤のない部署でも睡眠時間をコントロールするのが難しく、仮に眠れないからと起
きたまま仕事に行くとすると、さらに疲労が上乗せされます。
そして食生活も栄養が偏りがちであり、コンビニ飯やファストフード、ジャンクフードばか
りを摂取しがちになり、栄養バランスが良くない状態の人が多いです。
ストレスから酒量が増加、タバコの本数も増えるなどの声もありましたし、些細なコトでイ
ライラしてきたら要注意です。
きちんと栄養バランスのとれた食事を取り、(シャワーのみではなく)湯舟に入って疲れを
取り、睡眠時間を十分に確保することが大切です。
若いころは無理できても、年齢を重ねれば確実にガタが出てくるので「抜けにくい疲労」ケ
アを大切に!
③こころを病んでいる人が増える

生活のリズムが不規則になり、毎日が単調になること、または(②でも挙げた)疲労が抜け
にくいことは、こころを病む人原因となることがあります。
今は工場によってメンタルヘルスなる産業医の面談が推奨される企業も増えています。
「自分は最近気力が湧かない」や「体調がおかしい」と感じたら、遠慮せずに相談すること
をオススメします。
④ミスをするとトラウマになる
これは実は筆者の悩みでもあり、以前業務中に大きなミスをしたことがありました。
そこで再発防止の対策を考えさせられたこと(上司の協力は無く一人で)、事あるごとにミ
スを思い出させる発言をされること、さらには毎月そのミスについてメンバー間で話し合い
をされたりとしている内に心労が絶えなくなりまた。
今もたまにミスをした時のことが夢に出たり、うなされたりすることもあるのです。
退職したいと思ったことも一度や二度ではなく、機会があれば退職したいのは、今でも変わ
りません。
ミスは誰でも起こすもので、ミスした人を責めるだけではいけません。
今後再発しないためにはどうするかを部署全員で考えて、ミスが再発しない「仕組みをつく
る」ことが大切です。
もしあなたの職場でも上記のような人がいるなら・・・ぜひ苦しんでいる当事者をフォローして
あげてください。
ミスを起こした当人は非常に苦しんでおり、いつまでも終わることはないのです。
⑤目標・目的がなくなる
毎日の業務で、目標や目的がなくなる人もいます。
理由は仕事が「毎日同じことの繰り返し」に思えてきて希望ややる気が失せてくるためで
す。
工場での作業は、慣れてくると単調であり、毎日が同じことの繰り返しに感じる傾向があり
ます。
良くない言い方をすれば「飽きる」です。
研修中は毎日新しいことを覚えたり、緊張感もあって新鮮に映るのですが、ひと通りの仕事
を覚えると飽きる時が来ます。
自分の中で常に課題を見いだせる人は別として、どうしてもやる気の出ない時期はや
ってくるので、この時期をどう乗り切るかで仕事への意欲も変化します。
日々の作業をよりよくするにはどうするか?もっとうまくできないものか?などと
工夫する気持ちを持つことが重要になってくるでしょう。
日々の繰り返し業務も見方を変えて取り組んでみれば「目的・目標がなくなる」ことを防げ
ます。
また工場ワークの資格・昇進については、社内の試験があります。
自分から申し出て上司に申し出て、「昇進試験にチャレンジしたい」旨を伝えると返答がも
らえます。
少人数の部署では上司が役職に付いているので取って代わるのは難しいかもしれませんが指
導者・役職やリーダー研修への参加を薦められたり、他の資格があるから受けてみないかと
声をかけられることがあります。
資格を取れば手当てが付くので、給与のアップに繋がります。
そればかりではなく、人事考察でも良いポイントになることは間違いないです。
やる気のある人だと上司から認められれば、次のチャンスで抜擢される可能性も生まれるで
しょう。
筆者の部署では、毎年自己啓発のパンフレットが配布されます。
さまざまな資格が記載されていて中でも衛生管理者や危険物取扱者などが人気であり、
あまり業務に関係のないFP(ファイナンシャルプランナー)などもありました。
資格所得にかかった全額を援助してくれるのではなく、私の勤続先では半額を負担してくれ
るので、通常よりも安い講習料で習得出来ると思えばお得といえます。
職場によって援助の比率も異なるはずです
し、気になる方は上司に尋ねてください。
工場ワーク ノルマ

工場ワークでは、個人に割り当てられるノルマは基本的にありません。
なぜなら部署に課せられた仕事は個人でおこなうのではなく「全員でクリアする」こ
とになるからです。
日々の製造予定で「今日はこれだけは作らなければならない」という場合なども全員での目
標です。
もしも個人にノルマがあるならば製造以外の個人課題が該当します。
例えば、部署で取り組んでいる改善活動の資料作成や、個人提出物で締め切りが近い
ものなどです。
営業職の様に「今月は契約数〇件達成」といったノルマはありませんので、その部
分は安心してよいでしょう。
次回は休日やアフターケアについて書いてみます。
お読みいただきありがとうございました!
それではまた。