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いまガソリン代が高い!その理由と最近の状況、そして今後の展望について解説

近頃ガソリン代が高くなって困っていませんか?

特に日々仕事でクルマを使う方や週末にドライブで遠出をするのが好きな方など、20年前に比べると本当に値上がりしたな・・・と思う読者の方も多いのではないでしょうか?

この記事では「ガソリンがなぜ高いのか」をいくつかの理由から解説しており、記事を読めばその理由が理解できます。

わが国だけでなく世界的な理由もあるため、簡単に解決することではないことも事実です。

いまのガソリン代高騰の理由と背景、そしてこれから私たちが個人ができる対策も解説していきます。

ガソリンって何でこんなに高いの?

筆者個人の記憶では、20年ほど前に国道沿いのガソリンスタンドでは「1リッター80円から90円代」の看板をよく見かけましたし、ガソリン代はその頃と比べると約2倍以上に値上がりしています。

では昨今の高騰するガソリン代の理由は何でしょうか?

その理由は「二重課税」です。

ガソリン価格の内訳として①ガソリン税②石油税の両方に消費税が課せられています。

これは二重課税であり、計算式でみると

「ガソリン税53.8円×消費税10%」にまず消費税がかかっており

「石油税2.8円×消費税10%」とまた消費税がかかっていることがわかります。

どちらにも消費税がかかるのが度々議論されてきましたが、結局変わらずに現在に至ります。

正直「なんでやねん!」と思うのですが、理由としては

ガソリン税と石油税の納税義務者は石油会社で、ガソリンを購入する消費者が消費税を納めればいい

とする国の方針が継続されているのです。

「ガソリンだけ特別扱いはできないな。世の中の商品・サービスだっていろいろな税金がかかっているからね」というのが継続される理由です。

二重課税の詳細はこちらの資料がわかりやすいです。

参照:https://chibaseki.jp/shokai/ohanashi/

こちらは都道府県別ガソリン代の比較資料です。

とても興味深いデータなので参考としてURLを貼ってみました。

住む場所によってもかなり値段の違いがあることがわかり、レギュラーガソリンで見れば最安と最高でリッター20円も違っています。

参照:https://e-nenpi.com/gs/prefavg

ガソリンって何ですぐ値上がりするの?

次になぜガソリンが「頻繁に値上がりする」のか?を解説します。

その理由は大きく3つのポイントが考えられていて

①原油価格②円安③政府の補助金の3点が挙げられます。

  1. 原油価格
    • ガソリンの材料である原油価格が値上がりしている原因としては、世界経済の状態、原油を産油する国の状態(増産や減産)、そして各国の政情が不安定だったり戦争をしていたりするのが挙げられます。また中東諸国の状態が不安定であることも大きな原因です。
  2. 円安
    • 昨今の円安によって原油の取引価格が上昇し、以前と同じ量を輸入するにも価格が高くなっていることが原因になります。
  3. 政府の補助金
    • 政府の政策として、ガソリン価格を下げるために石油の元売り会社に補助金を支給していたのですが、その補助金が縮小されていることも原因です。補助金支援期間が過ぎた際に価格が値上がりするので、一時的な価格抑制にしかなっていないと言えます。

ガソリンはこの先値下がりするの?

では今後のガソリン価格が値下がりすることはあるでしょうか?

その結論としては「難しい」と言えます。

大きな理由としては世界情勢が不安定であり、ウクライナとロシアの交戦状態や円安ドル高が続いていることが挙げられます。

現状ではすぐに解決する問題ではないため、ガソリン価格は引き続きな上がりする傾向にあるのです。

政府には以前と同様、補助金を復活させてガソリン価格の引き下げを期待したいところです。

以下の記事も参考にしてください。

参照:https://www.sompo-direct.co.jp/otona/oshiete/car/gas-price.html#heading-2

この先の対策はどうすればいいの?

「この先もガソリン代が値下がりする気配もないならどんな対策をしたらいいのか?」

消費者としてとれる対策を3点挙げてみました。

  1. ガソリン代の安いスタンドを探して給油する
  2. ハイブリッド車や燃費の良いクルマへの乗り換えを検討する
  3. ガソリンの消費を抑えるためにエコな走り方を心がける

順に解説します。

まず①「ガソリン代の安いスタンドで給油する」です。

自分の住む地域でもガソリン代金の差は発生していますし、少し足を延ばせば安い価格で給油することも

可能です。

あまりに遠方すぎると、スタンドに行くまでのガソリンを消費してしまうのでなるべく近場で安いスタンドを探すのが良いでしょう。

このようなアプリを活用しましょう。

参照:ガソリンスタンド 地図検索

また、遠方へお出かけする際に知っておきたいのが「高速道路のサービスエリアはガソリン代が高い」ことです。

クルマの燃費上サービスエリアでの給油が仕方ない場合もありますが、なるべくお出かけ前に給油するのがお得と言えます。

次に②「ハイブリッド車や燃費の良いクルマへの乗り換えを検討する」です。

燃費が良くないクルマに乗り続けるならば思い切って「乗り換える」のもひとつの手です。

EVやハイブリッド車ではガソリン車と比較にならないほどの高燃費ですし、長く乗り続けるならばコストも安くなる可能性があります。

最近はさまざまな車種があって、EVやハイブリッド車の値段も求めやすくなっています。

土日しか乗らないサンデードライバーならばともかく「毎日の通勤でそこそこの距離を走行する」方ならば考えてみるのもよいでしょう。

そして③「ガソリンの消費を抑えるためにエコな走り方を心がける」

運転者の乗り方ひとつで「燃費」は大きく向上するもので、そのためには「エコな走り方」を心がけることです。以下に5つの心得を挙げておきます。

  1. 急加速・急発進をしない
  2. 発進時5秒間は時速20㎞でスタートする
  3. 車内の不要な荷物を降ろしてクルマを軽くする
  4. 暖房は「エアコンスイッチをOFF」で
  5. タイヤの空気圧をこまめにチェックする

この5項目を守れば、全体で10%ほどの燃費改善が見込めます。

1リッターで20㎞の燃費ならば、リッター2㎞は伸びてくるので、地味ではありますが効果大です。

特に1.急発進・急加速を控えることは心理面でのゆとりをもたらしてくれますし、安全運転への影響も大きいと言えますね。

遠出をする際に必ずチェックしたいのが3.と5.の項目で、出発前に準備しておくのがおすすめです。

まとめ

今後のガソリン価格ですが、しばらくの間値下げが望めない状態であると言えます。

政府に期待することは、補助金による支援を長期的に続けてもらうことであり、私たち個人ではエコカーに乗り換えたり、燃費が良くなる運転を心がけるくらいでしょうか。

個人的には電車やバスを利用する回数を増やすこともひとつの手段だと思っています。

ガソリン代高騰は生活面において厳しい状況ではありますが、うまく取り組んでゆきたいものです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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pipusuke
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