【知らないと損!】クレジットカード・リボ払いの利息・金利の仕組みと賢い返済方法を学ぼう
普段からクレジットカードやリボ払いで「なんとなく」返済をしている人はいませんか?
金利や利息といった言葉もなんとなく理解したつもりの人も多いのではないでしょうか。
この記事ではそういった人たちに向けて知ってもらい、これからの返済に役立つ知識を解説します。
わかりやすく書いてありますので、ぜひ最後までお読みください。
利息と金利の違いを知ろう

「金利」とは、借りたお金に対して支払う対価を%(割合)で表したもの
「利息」とは、借りたお金に対して支払う対価を円(支払い金)で表したものです。
借りたお金に対して1年間にかかる利息の%(割合)を金利と言い、「金利」は「年利」や「手数料」と呼ばれることもあります。
もっとも基本となる用語ですので覚えておきましょう。
例えば10万円を年利14%で1年間借り入れたとします。
この場合「金利」0.14を100,000円にかけると総額で14,000円となり、1年後の返済額は114,000円です。
そして「利息」は14,000円発生することになります。
金利の上限は?

では現行金利の上限とはどれくらいでしょうか?
以前は法で決められた金利よりも高い違法金利で営業している融資会社が多かったとも聞いたことがあります。
現在の利息制限法についてはこの資料を読んでみてください。
参照:https://green-osaka.com/sh-knowhow/saimuseiri/interest-restriction-law.html
利息制限法では、借入金額に応じて上限金利が以下のように定められています。
まずは上限となる金利についてです。
- 10万円未満の場合:年20.0%
- 10万円以上100万円未満の場合:年18.0%
- 100万円以上の場合:年15.0%
補足として、貸金業者だけではなく個人間の貸し借りについても共通と知っておきましょう。
次に下限の金利ですが、こちらは法律では定められておらず、金融機関の種類・借り入れの機関や金額、または借主の信用情報によっても変わってきます。
たとえば銀行と消費者金融の場合は銀行の方が金利は低くなりますし、信用情報が良ければ良くはない人よりも低金利で借り入れることが可能です。
リボ払いについての解説

では次にリボ払いについて解説していきましょう。
現在のキャッシング・ショッピングについてはリボ払いが広く浸透しています。
リボ払いってどんな支払い方法?
リボ払いは「毎月の支払金額を利用金額にかかわらず一定額にする支払方法」のことです。
たとえば毎月の支払金額を1万円に設定した場合、1ヶ月に3万円利用したとしても、10万円利用したとしても、支払金額は同じく毎月1万円のままになります。
月々の支払いが楽になる半面、しっかりと自己管理できていないと大変なことになるのがリボ払いです。
それではメリットやデメリットをはじめとしてリボ払いの解説をしていきます。
リボ払いのメリット・デメリット
まずはメリットとして以下の2点が挙げられます。
- 毎月の支払額が一定になること
- 高額商品も購入しやすいこと
1.については家計管理がしやすくなることです。
2.では、もし仮に他に出費があった際も支払い金額が変動しないので、支払い額は安定していることです。
支払い額が一定ということは「今月だけ支払い額が多くなること」がないので、他の資金にあてることも容易にできると言えます。
次によく知っておいてほしいのがリボ払いのデメリットです。
以下の3点を挙げておきます。
どれも非常に重要なことですので、リボ払いを行う前にしっかりと理解しておく必要があります。
- 支払い残高が増えること
- 手数料が高くなること
- 支払い総額・支払い回数がわかりにくい
①については「毎月の支払い額が一定」のため、支払い残高がなかなか減らないことが挙げられます。
②手数料も増加することに加えて③当然支払い総額が多くなり支払い回数も増えるのが欠点です。
またリボ払い手数料は通常の分割払いやカードローンよりも高くなる傾向ですので、支払いゴール地点をはっきりと計算し、意識することがポイントになります。
実際に計算してみると、とんでもない金額になることもあるからです。
リボ払いの支払い方法
リボ払いの支払いには①「定額方式」と②「残高スライド方式」の2種類があります。
1.定額方式
毎月一定額を返済していく方式が「定額方式」です。
定額方式にはさらに2種類あって「元金定額方式」と「元利定額方式」になります。
定額方式について
種 類 | 手数料 | 特 徴 |
---|---|---|
元金定額方式 | 一定支払残高に応じる | 支払いが進めば支払い総額が少なくなる |
元利定額方式 | 一定の支払い額に含まれている | 支払いが進めば支払い元本の比率が多くなる |
元金定額方式では、後になるほど月々の支払い額が減るのが特徴であり、支払残高が減少すれば、手数料が減り、支払金額は少なくなります。
これに対して元利定額方式は、後になるほど月々の支払金額に占める手数料が下がり、元本部分の割合が増えていきます。
2.残高スライド方式
残高スライド方式は、支払残高に応じて毎月の支払金額を増減させる方式です。
以下の表のように、残高によって支払い金額が減っていくのが特徴と言えます。
支払い残高 | 支払い金額 |
100,000円以下 | 10,000円 |
200,000円以下 | 20,000円 |
300,000円以下 | 30,000円 |
リボ払いの注意点
リボ払いは月々の支払いがやりやすく、家計にもやさしい返済方法と思いがちですが、そう甘いものではありません。
ゴール地点がわかりにくくなり、完済までに支払い総額も跳ね上がってしまう怖いものだと認識してください。
はじめにそのことを知っておかないと、生活が破綻することもあるのです。
これから挙げる3点はしっかりと頭に入れておいてください。
- 支払い前に支払いの総額、手数料を確認しておくこと
- 生活に無理のない金額設定をすること
- できるだけ繰り上げ返済をおこなうこと
返済総額は?仮に100万円借りたとしたら

では実際にどのくらいの手数料と支払い総額になるのかシミュレーションをしてみましょう。
ポイントだけをまとめて表にしていますので、目安がわかってもらえると思います。
詳しくはこちらのURL資料に詳細がありますのでよかったら見てください。
参照:https://green-osaka.com/sh-knowhow/saimuseiri/payback-one-million-yen-for-revolving.html
参照:https://www.jibunbank.co.jp/column/article/00204/
まずは支払残高が100万円とすると手数料は次のようになります。
これは支払残高が100万円、実質年率が15%、毎月の元金支払額が1万5000円の場合のケースです。
100万円 × 15% ÷ 365(日) × 30(日) = 1万2329円(初回支払い時の手数料)
支払い回数 | 支払い残高 | 元金充当額(元本返済額) | リボ手数料 | 合計支払額 |
1 | ¥1,000,000 | ¥15,000 | ¥12,329 | ¥27,329 |
15 | ¥790,000 | ¥15,000 | ¥9,740 | ¥24,740 |
30 | ¥565,000 | ¥15,000 | ¥6,966 | ¥21,966 |
50 | ¥265,000 | ¥15,000 | ¥3,267 | ¥18,267 |
67(完済) | ¥10,000 | ¥10,000 | ¥123 | ¥10,123 |
結論からすると、支払い回数は67回となり、完済するまでに5年と7か月を要しています。
また気になる支払総額は・・・手数料を含めて141万7144円にもなるのです。
例えるならクルマのローン約60回払いよりも長くなり、支払い総額は借り入れの100万円に対して約1.4倍にもなってしまいます。
つまり4割の40万円以上が利息と手数料で余計にかかることを頭に入れておきましょう。
よく「リボ払いが怖い」と言われている理由はここにあるのではないでしょうか。
利息・返済に困る人への現状でのアドバイス

ここでは支払いに困っている人や今後の返済計画が見えてこない人へのアドバイスを挙げていきます。
具体的なゴール地点(完済日)がわからない・見えない人はぜひ参考にしてほしいです。
大きく分けて4つのポイントがあります。
- 繰り上げ返済をする
- 1回の支払い額を増やす
- 全体の支払い回数を減らす
- こまめに現状把握をする
1.の繰り上げ返済は非常に効果のある方法です。
ボーナスなどのまとまったお金がある時や資金に余裕があるタイミングで繰り上げ返済をしましょう。
これによって利息の減額と支払い期間の短縮が可能になるので、結果完済日が早くなるのです。
カード会社によって方法が異なるので、事前に調べておいて少しでも繰り上げ返済に回すことが効果的になってきます。
2.の1回の支払い額を増額することで、1と同じく総額と支払い回数を減らすことができます。
先に解説した残高スライド方式ならば支払い額が決まっていますが、自分で支払い額を決定できるならば少しでも月々の支払い額を増額yしましょう。
ただし生活に無理のない範囲でなるべく支払える額を計算することがポイントですm。
3.の支払い回数を減らすメリットとして、手数料が支払い回数によって計算されるので、支払い額を増額して支払い回数を減らせれば、結果として手数料がへることにもなります。
4.のこまめに現状把握をすることが最も大切だと言えるでしょう。
支払い回数が決まっていないリボ払いならば、特に気にかけてほしいポイントです。
月々の支払い明細(ATM)は必ず確認すること、半年に1度位のサイクルで完済までの計画を見直すことが重要になってきます。
借り入れの返済だけでなく、ライフプランにおいては予期しない出費もあります。
そんな時に支払いができなくなり、支払い遅延が起きたりするとさらに余計な出費(延滞金)が発生することにもなります。
現状を把握して「いつ完済かわからない」ことのないように管理することが必要です。
特に支払い遅延は他の融資やローンにも影響する「信用情報」に関係しますので、要注意です。
まとめ

ここまでお読みいただいてありがとうございました。
クレジットカード払い、リボ払いはとても便利で生活を快適にしてくれるのは間違いありません。
ただし軽い気持ちで利用して、返済計画を立てないと非常に痛い目になると知っておいてください。
利用しないでとまでは言いませんが、それ相応の覚悟を持って利用しましょう。
既に融資を受けて返済が始まっている方は、アドバイスを読んでこれからの返済に役立ててください。
無理をせず、快適な返済を送れることを願っています。